
コラム
猛暑で増えるのは熱中症だけではありません
今年の夏も特に厳しい暑さが続いています。
フランスでは2026年6月17日から7月2日にかけて大規模な熱波が発生し、国の公衆衛生機関であるSanté publique Franceは、この期間に少なくとも5,764人の「全死因の超過死亡」があったと発表しました。
ここで注意したいのは、この5,764人が「熱中症」で亡くなったという意味ではないことです。
2003年にフランスを襲った熱波では、約15,000人の超過死亡が発生しました。このとき、脱水や熱中症など暑さが直接の原因となった死亡だけでなく、心臓や呼吸器、神経などの持病が悪化したことによる死亡も大きく増えていました。
つまり、猛暑の怖さは「熱中症になること」だけではありません。
高血圧、糖尿病、心臓や腎臓の病気など、もともと病気をお持ちの方は、暑さや脱水をきっかけに体調を崩すことがあります。
特に高齢の方は、のどの渇きを感じにくくなるため注意が必要です。
暑い日は無理をせず、エアコンを適切に使用し、こまめに水分をとることを心がけましょう。また、食欲がない、体がだるい、めまいや息苦しさがあるなど、普段と違う症状が続く場合は、熱中症だけと決めつけず、早めに医療機関へご相談ください。
当院では高血圧や糖尿病などの生活習慣病をはじめ、内科診療を行っています。暑い時期の体調不良についてもお気軽にご相談ください。
※フランスの5,764人という数字は、熱中症による死亡者数ではなく、熱波の期間に予想された死亡数を上回った「全死因の超過死亡」です。最終的な夏季の評価は今後更新される予定です。



