ドクターズインタビュー
2020年から
医院を引き継がれたそうですが、
医院の歴史や特徴について
教えてください。
1982年に父が開業して以来、40年以上にわたり地域に根ざした医療を提供しています。
そして私が院長に就任したのは2020年です。
父も今なお診療に携わっており、私が腹部エコーや胃カメラ、手術、訪問診療に専念している間も、父が院内で診察を続けています。
長年通院されている患者様も多く、比較的ご高齢の方が多いのも当医院の特徴です。
高齢化に伴い、糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病の患者様が増えてきており、早期発見のための定期検査を心がけています。
また、火曜午前中には糖尿病専門の先生が来院し、患者様からも「近くに専門医がいて心強い」というお声をいただいております。
先代からの教えで
大切にしていることは何ですか?
院長が代わるとクリニックの雰囲気が一変してしまう可能性もあり、父が守っていたものを壊してしまいかねません。
当医院ではそうならないよう細心の注意を払っています。
父は私に自由に任せてくれる一方で、「急激な変化は患者様を混乱させてしまう。
常に患者様を第一に考えて行動しなさい」という教えを大切にしています。
また、「患者様を放ったらかしにしない医療」も当医院の大切な理念です。
私は過去にホームセンターで「草刈り機はありますか?」と尋ねた際、「ありません」とだけ返され、よく探すと販売コーナーがあり、悲しい思いをした経験がありますが、これと同じようなことが医療現場であってはならないと思います。
「当院では対応できません」と終わらせるのではなく、適切な医療機関をご案内することが大切と考えています。
特にご高齢の患者様が多く、インターネットでの情報収集が難しい方もいらっしゃるため、患者様が困らないよう極力サポートすることを常に心がけています。
「石橋医院」ではどのような診療を行なっていますか?
当院では、診療科目にこだわらず、一般内科から外科まで幅広い診療に対応しています。
高血圧や糖尿病といった生活習慣病や、腹痛、吐き気、風邪などの急性症状についてもよくご相談いただきます。
また、私は外科出身のため、けがやデキモノ、出血や痔のご相談も多いです。
とくに痔核診療については、ALTA療法という痛みが少ない痔の日帰り手術も導入し(状態により手術適応が決まります)、患者様により便利な選択肢を提供できるようにしています。
検診でも一人ひとり丁寧に
対応されているそうですね
患者様には、なるべく安心して検査を受けていただきたいと考えています。
そのため、まずは患者様の症状や不安に寄り添い、丁寧にご説明するように心がけています。
例えば、胃カメラや大腸カメラといった検査は、早期発見に非常に有効ですが、痛みや不安を感じられる方もいらっしゃいます。
そこで、鎮静剤の使用や、検査前の十分な説明、こまめな声掛けなどで、患者様の負担を軽減するための様々な工夫を行っています。
また、定期的な検査の大切さについても、ご自身の健康のためにぜひ続けていただきたいという思いを込めて、できるだけ丁寧にご説明しています。
新たに導入された
オンライン診療の
特徴やメリットについて
教えてください
30~50代の働き盛りの方々は忙しい毎日を送る中で、健康診断で高血圧や血糖値の異常を指摘されることも多いです。
しかし、忙しさから通院が続かず、病状を悪化させてしまうケースもよく見受けられます。
そういった方にはオンライン診療は非常に有効と考えています。
例えば、職場の短い休憩時間でオンライン診療を受けていただき、体調や血圧などの状態から必要な薬を処方し、患者様は(条件はありますが)都合の良い時間に薬を受け取る、ということも可能となります。
ほかには、健診の結果をオンラインでお伝えするということも可能です。
何度も医院に足を運ぶ必要がないため、忙しい方や通院が困難な方には特におすすめできる方法となっています。
ホームページをご覧のみなさまへ
メッセージをお願いします
これまで当医院が大切にしてきた考え方や理念を大切にしながら、患者様が求めることや必要なことを取り入れながら進化をしていきたいと思います。
また、これからも患者様が定期的に通院できるようサポートし、健康状態の変化を早期に発見して予防に努めることが大切だと考えています。
そして、必要な場合は適切な医療機関と連携し、ご本人やご家族の希望があれば最期まで寄り添ってまいります。
地域のかかりつけ医として、「放ったらかしにしない医療」を心がけ、どんなことでも気軽にご相談いただけるよう努めていますのでよろしくお願いいたします。